熱気が僕らの所まで来るなか、彼らの活動している場所は想像以上の熱気だろう。
それでもやめる訳にはいかない。

彼らは戦いを続けた。

隊長が家へ入ってから、3分程過ぎた。

消防士達の顔に焦りの色が見え始めていた。









‥‥‥4分‥‥‥






‥‥‥5分‥‥‥






‥‥‥6分‥‥‥







その時に燃え盛る家の中から人影が見えた!

隊員達が駆け寄り隊長を迎えに駆け付けた。

ぐったりとした体でしっかりと何かを抱きしめていた。

おばあちゃんが駆け寄り、

「ありがとうございますぅ。」

「ありがとうございますぅぅぅ!」

と、また泣き崩れていた。
隊長はおばあちゃんに形見の写真を手渡して再び現場に戻って行った。











どのくらい時間が過ぎただろうか。

猛威を振るい続けた炎は少しずつ、かつ確実に白い煙りへと変わってゆくのが分かった。














消化完了!




「ワァァァァァ!」
「イャァァァハァァァ!」

完全に火が消された時、野次馬も一つとなり勝利と歓喜の叫びがあちらこちらで飛び交った。



ふと、空を見上げると
いつしか虹が架かっていた。





‥‥‥‥‥‥完。