さっそうと消防車が入って来た!

火の手が上がっている一軒家の前でキュキュッと止まると同時に隊員達が物凄く洗練された動きで出てきた。
手際よく、消火ホースを引き、あっという間に消火体制に入るや否や、燃え盛る敵に向かって放水し始めたのである!

僕はあっけに取られながらも彼らの背中がとてもカッコよく見えた。

間もなくもう一台、もう一台と消防車がスッと入って来て、先ほど同様に気が付けば敵目がけて、放水し始めていた!

本当に一瞬の出来事だった。

しかし、炎も負けじとしつこく抵抗していた。

僕はいつの間にか心の中で隊員達を応援していた!