「倉本先生」 「ん?なに??」 「近いです」 「そうかな?」 「そうなんです。だから離れて下さい」 「うん。嫌だ」 放課後、第一自習室。 今日は恭ちゃんも花恋ちゃんも部活で、しかも調理部の顧問である緒方先生ももちろん部活に行き、 テスト勉強会は私と倉本先生の二人きりで行われることになったのだが……。 「美加ぁ」 「ひゃ!?」 ツーッと首筋を優しく撫でられ、ビクッと大きく私の体が跳ねた。 な、なな……っ!