「……ひとまず言わせてもらうと、義実は良いとして、何で凪原がここにいるんだ?」


倉本先生が、ニコォと笑顔を見せる。


「テスト勉強なんでしょ?いいじゃないですか、俺だって勉強したいですし」


恭ちゃんも、倉本先生と同じようにニコォと笑顔を見せた。


テストが近いと言うことで、恭ちゃんは部活がないらしい。

だから一緒に帰ろうと私を誘ってきた恭ちゃんに、私はテスト勉強会のことを言った。

そしたら……


「さ、勉強をはじめましょうよ倉本先生、緒方先生、美加」


そう言って恭ちゃんは、両手をパッと広げた。