ミリア達は東に向かっている。

ライア。そこは永遠と雷が鳴り続ける大地。

雷雲大地と呼ばれている。

ライアに住む人は雷のエネルギーを吸収し、それを電気として使い生活している。


歩くにつれて、だんだん雲行きが悪くなってきた。

「おっ、もうすぐ雷雲大地につくんじゃねーか?」

ライアは雷雲大地の一番東に民が固まって暮らしている。

(ごろごろごろ……)

雷の音は小さかった。が、ミリアは雷に弱い。

「ひいいいいいい……。」

「すごく遠い雷だよ!」

「びびりすぎだろ!!」

「だってえええええええ…。」

ミリアはグルドの背中をものすごい力で握っている。

(ごろごろ…ドカーン!)

今度はかなり大きな雷だった。

「ひふぇえええええええええ…!」

「どっからそんな声でんだよ…。」

これを日が暮れるほど繰り返した。

‐数時間後‐

「や、やっとついたぁ……。」

ミリアは気力を使い切って気絶してしまった。