ミリアとレイスはミスティ南門の前に立っていた。

「ここをでたら寄り道無しで、フレイズに行くよ。」

「は~い!」

「今回はフレイズに向かってるけど、あそこは凄く暑いよ。大丈夫?」

「うへぇー…。それは嫌だなぁ…。」

「疲れたらすぐ言ってね。」

「ほ~い!」

フレイズ。灼熱の地と呼ばれている。フレイズのシンボルとされている火山が近くにあり、マグマが流れているという。

ミリアとレイスはしばらく黙って歩いていた。

するとレイスは口を開いた。

「ねぇ、知ってる?噂によるとフレイズの最強の戦士はミスティ学院第154回卒業の男なんだって!!!」

「噂に敏感だね。154回か。私達より1つ上だな!」

「うん!!!カッコいいのかなぁ!!!」

「そこかよっ!」

「今思ったんだけど、ミスティ学院の歴史って長いよね。」

「そーだな。」

ミスティ大国。昔はクーダルという闇の民が住む国があった。その国は兵力、権力共に握っていた。

そのため、クーダル国がミスティカル大国を治めてると言っても過言ではなかった。

その国の長は女性で、凄く勇ましい人だった。

しかし、彼女が他の国を潰しに来るという噂がたち、彼女の裏切りに絶望した他の国は力を合わせてクーダル国を潰した。

その時に彼女も一緒に殺された。これでクーダルの血は途絶えた。

という話がミスティカル大国に残されている。

ミスティ学院はクーダル国があったころから建っていたそうだ。

この話は昔と言っても2、30年前ほどの話らしい。