いつの頃からか、



俺の中で『教師になる』ってのが、



なんとなく目標みたいになっていた。



何かひとつでも得意なものがあるわけでもなく、



特別、夢も持たずに、ただ、漠然と、



俺は『教師になる』ってね。



まぁ、ある人に『お前は教師になれ』って言われたってのもあってさ、



特に熱い思いがあるわけでもなく、



教師に憧れてるわけでもない俺は、



ただ単にそう、『なれればいいか』って、思っていたんだよ。