ケータイ小説 野いちご

君の花嫁

それでも新婚
近づく距離



ーーーー……


「最近さぁ真琴、何かあった?」


薫が私の終わったプリントを写しながら聞いてきた。
五限目が自習となり、課題のプリントが出ていたのだ。
私の前の席に座り、後ろを向いてせっせと手を動かしている。


「真琴って数学以外は強いよねぇ。よし!出来た。ありがとう」
「どういたしまして」
「で?」
「ん?」


薫は私を可愛く上目遣いで見ながらもう一度、「何かあった?」と聞いてきた。
鋭いなと思いながらも、惚けて首を振った。


「ないよ、別に。なんで?」
「いや、最近よく笑顔だからさ」
「いいじゃん、笑顔」


私は薫ににっこり微笑む。
そう。なるべく笑顔でいよう。
笑っていればいい。
笑えばそれで済まされる気がする。

そう思うようにしている。



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