最近誰かに見られているような気がする。


最初は俺じゃなくてルナが誰かに目を付けられてると思っていたが、どうやら違うようだ。



「最近考え事でもあるの?」

『別に何もない』

「ならいいけど、私でよければいつでも話聞くからね!!」



笑顔でそう言うと、ルナはまたせっせと店の開店準備に取りかかった。


もう店にもしっかり馴染んでいて、母さんは「うちの看板娘だね!!」なんて言っている。


仕事も楽しそうにしているし、客とも仲良くなって良かったとは思うが、正直内心は複雑だ。