お店に着くと何故かエレナの姿があった。


お店の準備時間中はいつも仕事でいないのに。


珍しいな。



「ルナ!!あたし今日からこのお店で働くことになったから、宜しくね!!」

「そうなの!?エレナと一緒に働けるなんて嬉しい!!」

「あたしもだよ!!」



でも、今まで別のお店で働いてたのに急になんでなんだろう。


やっぱり少しでもフィズさんの傍にいたいのかな。



「何で今更?って思ってるでしょ?」

「あっ、うん」

「じゃんッッッ」



エレナの左手の薬指にはダイヤの付いた指輪が光っていた。


思わずフィズさんの方を見ると、恥ずかしそうに笑っている。



「きゃぁぁぁ!!おめでとうッッ!!」

「ありがとぉぉぉぉ!!」



2人で抱きついて飛び跳ねながら喜んでると、リリアさんに笑われてしまった。