「香乃子、本当にありがとう!」


日を改めて、私は香乃子にお礼を言った。


「別にいいよ。ユウくんから、亜由美がアキくんの家に、行ったって聞いたから」


それで、事情を話して、二人で来てくれたらしい。


「愛されてる亜由美が、本当に羨ましい」


「う~ん。それがさぁ。一つ気にかかる事があって」


「何?何かあった?」


「実は…」