ケータイ小説 野いちご

嘘婚―ウソコン―

#02
*今日は半分の月

「お疲れ様でしたー」

着替えを済ませると、あいさつをしながら厨房を後に舌。

本日の業務はこれにて終了だ。

外に出ると、暑い風が躰を包んだ。

クーラーですっかり冷えてしまった躰にはちょうどよかった。

暦はようやく7月に入ったばかりである。

けど、天気予報によると梅雨はまだ明けていないそうだ。

「晴れの日が続いてるんだったら、明けてもいいんじゃないかしら…?」

千広はそう呟くと、空を見あげた。

すでに真っ黒に染まっている空に浮かんでいるのは、銀色の月だった。

「今日は半月か…」

千広は月を見ると、呟いた。

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