「今日はバイトあるの?」

朝食を食べ終え、後片づけをしていた陽平が聞いた。

「今日はないです」

千広が首を横に振って答えると、
「じゃあ、手伝ってくれる?

荷物の整理とかしたいから」

陽平が返事をした。

「わかりました」

千広が返事をすると、
「家は何時までなら大丈夫?」

「えっ?」

陽平の質問の意味がわからなくて、千広は首を傾げた。

「あんまり遅いと、親御さんも心配するだろ?

門限がないならいいけど」

そう言うことかと、千広は思った。

陽平は気づかっているらしい。

「大丈夫です。

あたし、1人暮らしですから」

千広は言った。