結局どうするのか聞くことは出来なくて、アイツはステージ脇へと行ってしまった。

「これ投票用紙だから、配っといて。」

モヤモヤしたまま、私は玲奈に押しつけられた紙の束をクラスメイトに配った。

個人賞とクラス賞を書く欄が設けられていて、2-4と判子が押されていた。

さっき中途半端なところで飛び出しちゃったから、個人賞どうしよう…。

適当に書いて出しちゃおうかな…。

♪~

「それでは最終審査に入ります!」

最終審査では、各ペアはそれぞれコンセプトを決めて登場する。

うちのクラスは"セクシー執事とほのぼの姫"。

はぁ…

アイツ、エスコートして登場するのかな…。

♪  ♪  ♪

BGMが変わって、入場が始まった。