――その後、お昼を一緒に食べて東京タワーまで来た。




夜の東京タワーから見る夜景は凄く綺麗で…。




思わず言葉を失ってしまった。




「優人さん…凄いね…超綺麗……」



あたしは優人さんと繋いでいる左手にギュッと力を込めた。




「乃愛のほうが綺麗だよ」




「……っ…////!」




急に恥ずかしくなるような台詞を言われて、赤くなるあたし。




「ふっ、乃愛はすぐに赤くなるよな。ホント可愛い」




優人さんはそんなあたしの頬をゆっくりと撫でた。




「ゆ、優人さん…人が……」




あたしは人目が気になって目を泳がせる。




「大丈夫、見てないよ」




いやいや!
絶対見てるから!!




「優人さ……」




「あんまり拒否ってると…」




優人さんはそう低く囁きながら、あたしに顔を近付けてくる。




あっ…ちょっと待っ……




が…時、既に遅し。




あたしの唇は優人さんの唇にしっかりと塞がれていた。