「乃愛、乗って」




「お願いします…////」




あたしは遠慮がちに長谷川さんの車に乗り込む。




長谷川さんはエンジンを掛けると、車を発進させた。




「乃愛、いつでもいいから暇な日ある?」




「えっ…?暇な、日?」




あたしは突然聞かれて、押し黙ってしまう。




「ふっ、暇な日あったらデートでもしようかなーなんて思ってたんだけど。ダメかな?」




長谷川さんはハンドルを操作しながらあたしに微笑みかける。




デ、デート!?
長谷川さんと…////。




「乃愛は俺の彼女なんだし。美味しいディナーとか綺麗な夜景とか見せてやりたい。大事な女の子だから」




ドキンッ…!!




また心臓がうるさくなる。




長谷川さんズルいよぉー////




あたしをこんなにドキドキさせるなんて…。