国境に衝撃が疾る。

リヴェン・プール王国の象徴である、リヴェンの女神像が破損された。

フィルやロッツォたちは、激怒していた。

「まさか、ルーゼンの……?」

金髪の男はニヤッと笑った。

「あぁ、ルーゼンの人間さ。王女がフィル王子、アンタに頭がきたから。あの王女を怒らすとはね……。」

フィルは、強く拳を握り、血管をを浮かばせた。

許せない、その感情に狩られた。

「アナタが望む戦争をやりましょう。」



1人の王国騎士が、息を切らし、慌ててリィナの元へ走ってきた。

「はぁ…リ、リィナ王女様!はぁはぁ…ご、ご報告します!」

「ルイ、落ち着いてから話をして。」

この騎士ルイという名前だ。

「……ご報告します、先程、国境にありますリヴェンの女神像の水晶玉が、破壊されました!」

「―――!?」

王座の間に居た皆が、目を見開いて驚いた。

ルイは続けて言う。

「目撃したのは、国境にあります、ルーゼン村の者で、金髪の男が破壊したとのこと!」

リィナは動揺を隠せない。

「なんですって……?それは……まさか。」

「ルーゼンの者ではないかと……。」