家に帰ってきてすぐ、今夜の食事会の準備に取りかかった。


組員たちに指示を出したり、他の組の仕事をこなしたりで大忙し。



しかも、族でもトラブルがあったらしく溜まり場に駆けつけたり、と………。




全てが終わった時には、体力はほとんどない状態に。


しかも、あと一時間で約束の時間になっちゃうから、休む時間もない。





「月夜、…大丈夫?
相当疲れてるみたいだけど、少し休む?」


「ううん、大丈夫。
疲れてるのは私だけじゃないから。
私だけ休むわけにはいかないでしょ?」


「でも、最近全然寝てないじゃん」


「大丈夫だってば。
心配してくれてありがとう。
……あ、ほら、もう時間だ」





理人の言うとおり、少し休んだほうがいいのかもしれない。


最近ろくに寝てない日が続いたし、休む暇なく一日中動いてた。



今倒れてもおかしくはないだろう。


でも、あと少し頑張ればゆっくり休める。



だから、…大丈夫だよ。