「どうだ?八木原。
落ち着いたか」


「あ…、月夜くん。
うん、大分」


「………別室に、暁たちがいる。
決心は、ついたか」


「っ、……まだ、怖い。
嫌われたりしねえかな…って」


「暁たちのことは知ってんだろ?
お前がやったのは、ちゃんとした理由があった。
理由もなしにやる奴らは確かに暁たちは嫌う。

でも、そうじゃないだろう」






八木原のいる部屋に入ったら、布団の上で体育座りして考え込んでた。


相当、悩んでいることがわかった。



悩みっぱなしはよくない。

早くすべてを打ち明けて、スッキリしたほうがいい。






「………行こう」


「あ、ぁ……」






後ろをちゃんとついて来る八木原。


その顔はやっぱり暗くて。

どこか悲しそうな顔をしていた。





居間の隣。

暁たちのいる部屋の前に来たとき。