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弘「しっかし、《VENUS》の奴等はSが多いな。しかも、"ド"Sが。」



優魔「弘さん、連れてきましたよ。」



弘「お!さすが優魔、仕事が早ぇな。」



優魔「ん。」←右手を朋弘に伸ばしている。



弘「…ん?」



優魔「ん。」←"早くしろ"と目で訴えている。



弘「…何が言いたいんだい?」


優魔「金。」



弘「ん?空耳かな…なんか今、変な単語が「金。」」



弘「…。」



優魔「…金。」



弘「もしかして、快く引き受けてくれたのって金の為だったりしたりする?」



優魔「メリットがなきゃ働かねぇ。金。」



弘「そんな…。優魔だけはぃぃ奴だと思っていたのに。(泣)」



優魔「わりぃわりぃ。金。」



弘「…。」



優魔「か・ね。」



弘「…はい。」←ポケットからお金を出して優魔に渡している。



優魔「ありがとうございます。」ニコッ



弘「うん。思いっきり催促してたけどな。」



優魔「そうですか?それは弘さんの気のせいですよ。じゃぁ、俺はこれで。


仕事も終わったし、金も貰ったんで帰りますね。」



弘「今思いっきり"金も貰ったんで"って言ったよね。」



優魔「もう、さっきから弘さんは何を言ってるんですか?


一度、耳鼻科に行く事をお勧めますよ。それでは。」



弘「えぇええぇえぇえぇええ!?


ちょっ、さっそうと立ち去っていくな!待てえぇええぇ!!」