ケータイ小説 野いちご

今カノの私と元カノの存在

※8※




「いらっしゃい」


「お邪魔します。あっ、これ」



手に持っていたお弁当を差し出すと、シュウさんは驚いた顔の後ニッコリ笑ってくれた。



"土曜日はお弁当作っていくから"



そうメールしていたから。



楽しみだって返事をくれたシュウさんの為に、私は朝から頑張った。


っていってもそんなにレパートリーが多い訳じゃない。


ただ、普段会社へ行く時もお弁当は自分で作っている。


だからお弁当だけは手際よく作れる。


……お弁当だけなんだけど。



「ケイの手料理食べられると思って、朝は軽くしか食べてないんだ」


「期待に添えるか分からないけど」


「いいって。それよりあがって」


「うん」






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