だけど1番ムカついたのは……
このチャラ男に、ドキドキしてる自分だった。
男子とこんな近づくような経験ないからに決まってる……。
そう、自分に何度も言い聞かせた。
でもよく考えたら、昔からいつも朔や大雅たちみたいな男だらけの中で遊んでたことに気づいた。
朔がいたからか、小さい頃から家には“男”という存在がいて当たり前だった。
そのせいであたしが男っぽく育ったっていうのもある。
男友達とボディタッチも普通にあった。
あたしはサバサバしてたから、むしろ女の子特有のネチネチした性格が苦手で、
クラスに仲良しグループみたいなのがあったけど、あたしは入っていなかった。
だけど、女の子と仲が悪いわけでもなかった。
遊びに誘われたら普通に遊ぶし、だからってグループに入るとなると、めんどくさいから入らなかった。
だからあたしはいわゆる、女番1匹狼ってやつだった。
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