「あ、そういや啓介(けいすけ)の番号知らねぇ」


「マジ?じゃあ待って。今言うから登録しといて」




啓介が自分の番号を口で言って、遊び人は携帯にその番号を打っているようだった。





………部屋の外で話していたあたしたち3人は、


朔の『澪ー、コップがねぇんだけどー』の声で、再び部屋へと戻った。



あたしがコップを持って戻ると、さっきの遊び人と啓介のやり取りが行われていた。




「アドレスは?」

「あー…いらねぇ。あんまメールしねぇし」

「だよな。電話のが楽だしな」




なかなかあたしが座る場所がなく、ソファーの隣に腰を降ろした。




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