あたしは1人でコンビニに行き、頼まれた通りコーラを2本買ってから家に向かった。
さすがに家の前に着く頃には腕がキツかった。
こんな重いもの女のあたし1人に頼むなんて………マジで朔のやつ恨んでやる。
かといって勝手に持ち出したあたしが悪いから、直接言えるはずもないんだけど。
そんなことより早くこの重いコーラを朔と奴らに届けて楽になりたい。
朔に不満を持ちつつ、家が目の前になったところで、あたしははや歩きになり………
すると、家の前に1人の男が立ってるのが視界に入った。
誰………だろ。
なんとなくはや歩きを止め、いつも通り歩いて近づくと、辺りが暗くても髪の色が明るいことは分かった。
顔は見えないけど背や格好からして、歳はあたしと同じっぽい。
奴らの中の1人かもしれない。
.