ある晴れた日の昼下がりのこと……
「かめさんかめさん、どうしてあなたはそんなにおそいのですか??」
ウサギさんはかめさんに意地悪をしたくて少し嫌みっぽく言いました。
「何をいってるの?ウサギさん。わたしはあなたが言うほど遅くはありませんよ。」
かめさんは少し怒った風に答えました。
「それではかめさん、あの山の頂上まで二人で競争しませんか??」
ウサギさんは絶対に勝てると思い、勝負しようとかめさんにいいました。 「いいですとも。どうせ勝つのはわたしなのですから。」
森のりすさんにスタートを頼んだ二人は走り出しました。
「よーい、ドン!」