「真城ちゃん、準備できた?」




マンションから出ると空良が待っていた。




「うん。」




「荷物ってそれだけ?」




空良があたしの荷物を見る。




あたしが持っているのはちょっと大きめのバックが1つだけ。




風雅の家にそんなに長居するつもりはないから最低限の荷物しか入っていない。




「持つよ。」




空良はあたしからバックを受けとって停めてある車に歩き出した。




あたしもその後をついて行く。




「早かったな。」




びっくりした顔で旭が見てくる。




「真城、荷物それだけ?」




馨からも同じ質問がきた。