キーンコーン........



朝のチャイム。



私は教室で一人、突っ伏してひっきりなしにため息を吐いていた。





「はぁぁぁ~」




ユカはまだ来てない。



「ふうぅぅ~」






自分の押しの弱さとか、優柔不断さが情けなさすぎて、涙出そう。

ユカ絶対怒るよねぇ…。



放課後なんて来なきゃいいのに、そしたら梶瀬くんに会わずにすむ。




「はぁ…」


またため息。



ため息の数だけ幸せが逃げるって誰かに言われたことあるけど、もう私には幸せ残ってないかも。