SIDE:陽依戻ります。




「陽依~帰るよ」


あっ、ユカが呼んでる!

急がなきゃ。




藤井先輩と朝バッタリ会った日の午後。


授業が終わり、私はユカと帰ろうとしていた。



「ちょっと、文房具屋寄っていい?陽依」


「うん、私もシャープペンの芯切れてたんだった」



文房具屋は、小学校、中学校、高校や大学からほとんど等距離にあって、学生はみんなそこで道具を揃えてる。

ファンシーなものからビジネス的なものまで揃ってるし、なぜかお菓子やジュースも売っているので、小さい子から大人までさまざまな層のお客さんがいる。


夕暮れが近かったので、私達は急いで向かった。