――真裕サイド――
「っう…ぇ……」
『大丈夫マヒロ…』
「ごほごほっ…だい、大丈夫…」
ああ…。こんにちはみなさん。
あたくし、久しぶりにご飯を食べてみたの。
そしたら見事に…リバース? えへ❤
「きもちわるい…あでもおなかすいた…。なにこの悲劇」
『確かに…』
すごくお腹すいたの。
だけど食べられないの。
なにこの悲劇。ありえない。
『徐々に慣れていけばいいわよ。大丈夫大丈夫❤ね?』
『そう……いうもの?』
『そおよ』
そおなのか…。
知らなかったなー…。
『んじゃーこれ食べる? マンゴー。果物ならいけるわよね』
『たぶん。……まんごー?』
まん…まんごー?
なんだっけそれ。
皮を剥き始めたリジュの手元をじっと見つめながら考える。
見たことがない気がする。
『…トマトの原型も知らなかった子だものね。剥いて切った状態なら分かるかもよ』
『そーね』
「?」