真夏の朝、空の下。

私は自転車を漕ぎながら
中学生の少女らしからぬ
大汗をかいて通学中。




自転車って、
なかなかしんどい。






「あち~っ!!」


一人で叫んで
自分に喝を入れる。
そして、いっきに
坂道をかけあがる。





自転車で、
家から約15分。
しかも坂道が多い。





夏にもなると、
汗は半端なく噴き出す。


額は汗で光ってるし、
制服のブラウスはところどころ
水玉模様になっている。





ああ、イケてない。




こんな姿、
あの人に見せられない。