=零華SIDE=




ゆっくりと着実に奏雅たちは私の方に近づいてくる




東条の視線は奏雅たち




私はゆっくりと手のロープをほどいていく





・・・・・・




ロープがほどけたときにはもう奏雅たちがステージの前についたときだった






「零華を返してもらおうか」



と奏雅が言うと東条はニヤっと笑いポケットからケータイを取り出してボタンを押した


そしてすぐに奏雅たちが入ってきた扉から50人程の男達が入ってきた



すると東条がポケットからナイフを取り出して私に向けた





「「「零華(ちゃん)!!!」」」



こいつホントに最低だ・・・





その間にも扉から入ってきた男達はこっちに近づいてくる






そして東条は

「お前達がやり返した時点でこいつは傷物だ」

と私を見て言う





その言葉に皆は顔を歪ませる