夜は意外と早く寝つく事ができた。
達郎兄ちゃんの真意をはかってドキドキするより、和夫さんとのやり取りでの疲れの方が大きかったようだ。
上半身だけを起こしてまどろんでいると、お母さんが来た。
「あ、久しぶり」
「なに言ってるの」
あきれ顔でお母さんが言った。
「なんか数ヶ月ぐらい会ってなかった気がして」
「あんたの身の回りだけ時間の流れがおかしくなってるのかね」
「たぶんそうかも」
「馬鹿なこと言ってるんじゃないわよ」
お母さんは再びあきれ顔になった。
「さっさと退院の日取り決めてきて良かったわ」
「へ?」
「早く日常生活に戻さないと」
「ちょ、ちょっと」
「なに?」
「あたしもう少し入院してるんじゃないの?」
たしかおばあちゃんは、半月ぐらい監禁しとけと言ったはず。
いや監禁とは言ってないか。
「あの場ではああ言ったけど、本気で半月も入院させようなんて思ってないわよ、お祖母様は」
達郎兄ちゃんの真意をはかってドキドキするより、和夫さんとのやり取りでの疲れの方が大きかったようだ。
上半身だけを起こしてまどろんでいると、お母さんが来た。
「あ、久しぶり」
「なに言ってるの」
あきれ顔でお母さんが言った。
「なんか数ヶ月ぐらい会ってなかった気がして」
「あんたの身の回りだけ時間の流れがおかしくなってるのかね」
「たぶんそうかも」
「馬鹿なこと言ってるんじゃないわよ」
お母さんは再びあきれ顔になった。
「さっさと退院の日取り決めてきて良かったわ」
「へ?」
「早く日常生活に戻さないと」
「ちょ、ちょっと」
「なに?」
「あたしもう少し入院してるんじゃないの?」
たしかおばあちゃんは、半月ぐらい監禁しとけと言ったはず。
いや監禁とは言ってないか。
「あの場ではああ言ったけど、本気で半月も入院させようなんて思ってないわよ、お祖母様は」