その日の昼食を終えて、窓を眺めた。
今日は天気がいい。
風もなさそうだ。
あたしは松葉杖を手に取ると屋上へ向かった。
そこにいるという確信はなかったけど、屋上のドアを開けてみる。
多江さんは、いた。
昨日と同じく、ベンチに座っていた。
携帯をいじっているのも同じ。
「隣、いいですか」
遠慮半分の口調で訊いてみた。
多江さんは顔を上げると笑顔でうなずいた。
「座って」
あたしは多江さんの隣に腰を降ろした。
「彼氏さんとメールですか」
「そうよ」
「仲いいんですね」
「旭さんは恋人いないの?」
透明な笑顔で言われて、あたしはドキリとした。
同性相手に胸を高鳴らせてどうするッ。
「彼はいます」
そうそう、あたしは彼氏持ち。
美人相手に胸をときめかせてる場合じゃない。
「彼と連絡とったりはしないの?」
多江さんは自分の携帯を小さく掲げた。
「えっと…」
返答に困った。
今日は天気がいい。
風もなさそうだ。
あたしは松葉杖を手に取ると屋上へ向かった。
そこにいるという確信はなかったけど、屋上のドアを開けてみる。
多江さんは、いた。
昨日と同じく、ベンチに座っていた。
携帯をいじっているのも同じ。
「隣、いいですか」
遠慮半分の口調で訊いてみた。
多江さんは顔を上げると笑顔でうなずいた。
「座って」
あたしは多江さんの隣に腰を降ろした。
「彼氏さんとメールですか」
「そうよ」
「仲いいんですね」
「旭さんは恋人いないの?」
透明な笑顔で言われて、あたしはドキリとした。
同性相手に胸を高鳴らせてどうするッ。
「彼はいます」
そうそう、あたしは彼氏持ち。
美人相手に胸をときめかせてる場合じゃない。
「彼と連絡とったりはしないの?」
多江さんは自分の携帯を小さく掲げた。
「えっと…」
返答に困った。