ケータイ小説 野いちご

重なる平行線

事件後 一日目

「…ぅあ、」

気だるい声を出しながら、体を起こす。

どうやら、あのまま眠っていたらしい。

窓から零れる陽の光に少しの間、目を瞑る。

昨日、またアレが出てしまった。
本当は、自分でも分かっている。

PTSDの類だろう。
…多分。
昨日の症状は軽いの部類に入る。
本音を言えば、精神科にでも行って精神安定剤だかの薬を貰いたいのだが、そんなこと親に言えるわけがなく、いつも気合いで治している今日この頃。
人前でやらかしてしまうのが一番困る。

幸い、人に見られたことはないが。

親はもういないことだし、お金が貯まったら、行こう。

バイト探さなきゃなー。
父親は大手企業のエリートで収入は高く、両親共に金遣いに対しては真面目だった為、しばらくは金銭面での不安はない。


けど、もう少し先について考えると多少は自分でも稼いだ方が良いだろう。


あー、

「ぢんせいって大変ですことー」

宣いながら、「よっこいしょーきち」と立ち上がる。

ぢんせー、っちゅーんは何とも面倒臭いものなのですよ。

…今更だけど。


…あ、お風呂に入り忘れてた。
まずはお風呂に行っときますか。
びばのんのん。

< 67/ 145 >