ケータイ小説 野いちご

重なる平行線

MIZUKI
水貴

今日は平日――真面目な学生ならば今は六時限目の授業を受けている頃だろう。

笹谷高等学校の屋上。水貴は授業をサボり、携帯片手に寝そべっていた。

「たりぃ」と口ずさみながら、世間一般でいう所謂彼女から送られてきた遊びの誘いメールの返信を作成する。
会うのが面倒臭いから、適当に断っとくか。

因みに彼女は他にも五人いる。六股してます、ハイ。
とは言っても、キスもしたことないし、自分から手を繋いだことも少ない。
タイプの女子にある程度近づいて、惚れさせておいて、そのまま放っておく。

まぁ、我ながら最低な男だ。
自覚はある。だからこそ、最低な野郎なんだろうな。

送信、と。

携帯を閉じて空を見上げる。
本日は曇り空だ。

再び目を閉じかけると、 視界が暗くなった。
「よっす」

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