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「陵斗・・・」



雪夜は俺に会うと、気まずそうな顔をした。



『白雪がロンドンにいる奴と婚約!?
俺は、そんな事知らないし、聞かされてない!』



白雪が婚約したと聞かされたときは、頭に?しか浮かばなかった。


雪夜に聞いても、知らない。聞いてない。と言われてしまった。



「白雪・・・本当に婚約したんだな。父さんがそう言ってた」


「そうらしいな。雪夜。お前は、白雪に確認・・・ってか・・・・その・・・」



雪夜は読み取ったらしく、苦笑い。



「確認も何も、連絡が取れないんだよ。
白雪のせいで、俺はあいつとの正式な婚約が決まったよ」



俺はそうか。と呟いて、部屋に入った。



近くには白雪の部屋がある。


本人はいないけど・・・・。




俺はやっと、やっと気づいたんだ。





白雪姫が好きだと。