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「久しぶりのロンドン」



光美さんの持っているプライベートジェット機は、お父さんのと対して変わらなかった。



「光美さま。お待ちしておりました」



英語で話す、金髪の美女は、ビッチリとした黒スーツ。



「光美さん。この人は?」


私も英語で話す。


ロンドンの間は、英語で話そう。



「私は、アンナよ。よろしく」



手を差し出されて、私も手を出す。


「私は、シラユキ・コウドウ」


「本当に?コウドウグループの令嬢様なのね。光美より凄い子なんじゃない?」



「そうよ?さっき・・・誘拐したばかりよ」


「さっすが、光美様ね」



アンナと光美さんが喋っている間、私は、ロンドンの町並みを見ていた。



そして、知らぬ間に私は、過去の映像を頭に流していた。



「私・・・ロンドンに来たのは初めて・・・。
なのに、知ってる・・・??」