〜蓮次side〜



愛理の過去は辛く、悲しいものだった。



愛してる人が自分の目の前で……




でも、愛理は俺が思ってたほど弱い人間じゃなかった。



そして女龍の副総長のことも少しはわかった。


俺は静かに愛理を抱き締めた。



じゃないと愛理がどこかにフラ〜っと、行きそうな気がしたから。


俺の胸の中で愛理は静かに泣き出す。


迷った挙げ句、俺はそっと頭を撫でていた。