◇終業式!?◇
朝
枕元に置いたケータイのアラームで目が覚めた。
スズメの可愛い声が耳に心地いい。
窓から差し込んだ、朝日が眩しい…
戒の寝顔が―――
眩しすぎるぜっ!!!
鼻血ふきそうなぐらい色っぽい。横になってるってのに、貧血でぶっ倒れそうだ。
しかも、しっかり抱っこされてるし。
「か、戒。おはよ~…朝だよ?」
あたしは戒の腕の中でちょっと戒を揺すった。
だけどこいつはちっとも起きだしてくる気配がない。
長い睫を伏せて、心地良さそうに寝息を立てている。すっかり熟睡モードだ。
「か、戒!」
あたしはちょっと強めに戒を揺すった。すると戒はあたしの声に反応したのか、
「……あ?」とうっすら目を開けてあたしを見てくる。
ブーーーー!!
鼻血をふきそうになってあたしは慌てて鼻を押さえた。
な、なんつぅ色っぽいんだよ。おめぇは。ホントに男かよ!!