◇パジャマパーティー!?◇


夜12時。


キョウスケの部屋でパジャマパーティーと名の飲み会兼会議を開くことになった。


パジャマパーティーって言うと普通女の子が集まってやるけど、ここに居るのは野郎二人とあたし。雰囲気が可愛くない!


誰だよ「パジャマパーティー」って言い出しやがった奴ぁ!!


しかも!


「今から手術を始めます」


メガネをかけながら、キョウスケがあたしと戒を見渡した。


あたしと戒はそろってごくりと喉を鳴らし同時に頷いた。


机の上には頭部がぱっかり開いた、マクラが寝かされている。





「針」


「はい」


「糸」


「はい!」


「はさみ」


「はいっ!」





チクチクチク…


五分ほどしてキョウスケは、ふぅとため息をつき額を拭った。


「手術は無事成功しました」


あたしはピンク色のリボンをつけられたマクラを手渡された。


「やったー!!♪」


「てか、大げさじゃね?」


戒はきれいに直ったマクラの白いシッポをちょっと引っ張った。


「直りゃいいの!ってか、よく考えたよな。マクラの中に手紙を隠すって」


「気付かなかったらどうすンだよ?」と戒。


「気付くように、リボンを付けたんですよ。お嬢は絶対珍しがって触るだろうから」


ごもっともです。


さすがキョウスケ…あたしの行動読んでるな…