そしてまた席替えをした。


隣の席はどっかの知らない男子。





名前は大澤賢哉[おおさわけんや]。



いかつい顔で誰も近づけなさそうなオーラを放っていた。





後ろは梨那[りな]という子であっさりとした性格の子だった。


梨那はソフトボール部で焼けた肌がまぶしかった。




そんな、いかつい賢哉と歌手の話をした。



私が好きな歌手の有名な曲のタイトルを言った瞬間・・・・・・。






「~~♪」





賢哉はその歌を歌いだした。



しゃべらない、

笑わない、


そんな雰囲気の賢哉。




あまりの上手さに私は驚きで声も出なかった。