そのまま、私は
学校をサボった。

親は放任主義で、
共働きだから、五月蠅くない。

『…ん』
携帯の着信に目が覚めた。
チカチカと
ディスプレイが光る。

―カ チ

眠たい目をゆっくり
開きながら、携帯も
ゆっくり開く。

【 8  9】
そう、表示されていた。
『あぁ…奈々に言わなかったんだっけ。』

メールと電話は、
全部奈々からだった。

【何処にいるの?】とか
【学校来ないの?】とか
そんな、内容。

メールを、読み返してたら、
また、携帯が鳴る。

【着信中 090……】