梓の家にやってきた。 しかし、俺の目に広がる光景は、何もなく 『売り地』 と言う看板が立っている空き地。 俺は笑ってしまった。 梓……どこにいっちゃったの? 消えろって言ってホントに消える馬鹿はお前くらいしかいないわ。 どうしよう。 もうこのまま自転車でどこかに行ってしまおうか。 梓がいないのに生きてる意味なんかない。