あの後、陽くんと二人で家に帰った。





「あー。疲れたねぇ。」



陽くんと一緒に部屋に行き、私はベッドにダイブした。



ちょっと図々しいけど…。



すると…



ガシャンッ!


陽くんの部屋の窓が割れて、私の顔に破片が降ってきた。





「キャッ…。」


「セイナ…!」



私はベッドにうつ伏せに寝ていたから、あまり破片はこなかった。

けど…。




「…っ!」


頬と手首から血が垂れた。

痛い!




「陽くん!怖いよ。」

私は血液をみて取り乱した。



さっきまで幸せだったのに…。


今は怖い。





「大丈夫だ!セイナ、俺がいるから。安心しろ。」




陽くんがベッドに降った破片に私が触れないように気をつけて抱きしめ、椅子に連れて行った。






陽くんは私を椅子に座らせ、扉を開けて叫んだ。





「誰か来い!俺の部屋の窓が割られたぞ!」














「若!大丈夫ですか?…セイナさん!


おい!救急箱持ってこい!」








すぐに家にいたヤクザの人達がとんできた。











「よし。これで大丈夫ッス!」



「ありがとうございます。」



厳つい男の人達も優しいことが分かって、今は全然怖くない。



手当てしてくれたし。



私が一人で納得していると、



「調べろ!すぐに行け!」




陽くんが厳つい男の人達に叫んだ。