「……こんなに?」


透夜が驚いている。



「透夜。これでもまだやるか?」


陽くんが真っ直ぐに透夜を見て言った。






「…………………。

悪かった。セイナのことは諦める。

でも…。従兄弟として、セイナと話したい。」


「いいに決まってる。」


私と陽くん、透夜はやっと理解し合えた。



「さぁ、帰るか。」

陽くんと私の手が繋がれた。



固く。
赤い糸のように。