「おーい、中里」 事務所でお茶を注いでいる中里に、春木が声をかけた。 「はい」 中里は手を止めて春木の方を見た。 「CityNoiseの曲が上がってきたぞ」 「え?誰の曲ですか!」 中里は小走りで春木に駆け寄り春木のパソコンを覗き込んだ。 「岡林だ、ほら」 春木はパソコンの画面に岡林から送られてきた楽譜を開いて見せる。 「わ〜」 中里はなんだか感激してきた。