ここに来て一週間は過ぎただろうか……。


部屋には小窓が一つ付いている。


時計が無いためその窓から見える太陽の動きでしかおおよその時間が分からない。



『お食事をお持ちしました』



ザックは部屋に入ってくると、いつもの場所にトレーを置いてくれた。



「ありがとう」



ザックは頭を下げると早々に部屋を出て行ってしまった。


毎日食事を持って来てくれるザックとは話しをしても一言二言言葉を交わすだけ。


またあの男に怒られたら可哀想だから極力話し掛けない様にしている。