ケータイ小説 野いちご

君と私とときどき君と

私、何もしていませんよ。
剣道?ド素人です。






山崎「っつー訳で失礼してますふくちょー!」



土方「人の部屋は勝手に入っちゃいけませんって習わなかったか?」



土方はこめかみをぴくぴくさせながらも座れと合図する。部屋には近藤もいた。
畳に無造作に置かれた座布団に座る。
それを確認した土方がゆっくりと口を開く。




土方「…仮に、お前が未来から来たとする。」



実瑠「信じてもらえるんですか?」



土方「…その、身寄りはあるのか?」



実瑠「未来から来たっていいましたよね?ないに決まってます。」



近藤「じゃあここで」

土方「剣道はたしなんでいるか?」



近藤の言葉を遮って土方は質問する。



実瑠「剣道ですかぁ〜






…全くのド素人ですけど?」



それがどうしたと実瑠は微笑む。反対に土方はうなだれる。



土方「…隊士にでもしようと思ったんだけどな。」

残念でしたね、どんまーいゲハハと実瑠は受け流すが、近藤は聞き逃さなかった。


近藤「隊士だと?!そんな危ないまね女子にさせる気か、ばかちんが!」

土方「げふぁ!」



正義の鉄拳が土方を襲う。



近藤「しかぁぁし!女中にするにしても住み込み!男所帯では狼の中の羊!危険だ!」



無駄に大きい声で近藤は叫ぶ。



山崎「なら小姓はどうですか?ふくちょーの。」

土方「俺?」


近藤「トシも小姓が欲しいだのほざいとったしな!」


山崎「小姓なら危険な仕事もないし、男だと偽ればそういう面での危険も防げる。」




実瑠《………状況が掴めませんなう。》




< 36/ 61 >