『マシャ………た…助けて………助けて…私もうダメ…だよ…』



そして夜が明けた。



「今日は学校休んだ方がいいな。家の方には上手く言っておいたから大丈夫だ。俺はこれから病院行くからゆっくり寝てるんだぞ」



雅也は久美子に優しく声を掛けて家を出て行った。



ベッドに横になって無言のまま
久美子は雅也を見送るだけで
何も喋れなかったというか抜け殻状態の顔付きになっている。



(『……これが夢なら早く覚めてよ。ねぇ…私ただ悪い夢見てるだけだよね?きっとそうだよね』)