「これがその指輪?素敵ね。私もイイ男にこんなプレゼント貰いたいわ」



久美子は相変わらず
衛介の店に来ている。



『ありがとう。衛介さん』



「あっそうよ。イイ男いたわ!雅也ちゃんよ」



「え…俺?」



「そうよ。雅也ちゃん…私も指輪が欲しい。お医者さんなんだからお金あるでしょ?」



「それは困りましたな。ははは」



丁度、店に来ていた雅也は
グラスを持って
衛介から離れて行ってしまった。



「もうすぐ逃げるんだから…ねぇ久美ちゃんヒドイと思わない」



『そ、そうだね』